After the Working Holiday!!
4.In Tasmania(4/7)
「〜ひぃ〜、ファームステイ先が離婚の危機"。なんでこうなるの〜?〜」
その「事件」とは、僕がこの農家でお世話になって二週間くらいの時に起こりました。
その日は街のお祭りがあり、自称ミュージシャンのおっちゃん、フィルも
朝からそのお祭りのステージで、笛みたいな楽器をピロピロ吹いています。
僕は8才の子ども、ジャラと祭りの縁側をフラフラと歩きながら、祭りを楽しんでいました。
それは昼過ぎあたりでした。
僕のところに農家の隣人、ベンが走ってやってきました。

ベンは20才の男の子で、メリッサという、こいつにはもったいないくらいカワイイ彼女と
隣の家で暮らしていて、僕はベン、メリッサとも仲良くなっていました。
ベン:「Yuki...ちょっと来てくれ」
なんだかとても深刻そうな顔です。
僕:「どうしたんだよベン、そんな顔して」
ベン:「大変だ。フィルとビッキーが大喧嘩した。離婚するかもしれない」
僕:「はい〜?マジで La〜??」
どうやら今回の祭りがキッカケになり、
おっちゃんフィルのあまりの自分勝手ぶりに、
日頃のつもりつもった不満が大爆発!!
奥さんビッキーが、ついにブチキレたらしいのです。
確かにフィルは普段からあまりマジメに働きません。
ちょっと働いていたかな〜と思うと、すぐどこかに消えて
タバコをふかしながらギターを弾いているような人なのです。
そしてついに大喧嘩をした二人は
「離婚だーー!ボケがぁ!」
となってしまったらしいのです。
えらいことになったと思いました。
離婚とは穏やかではありません。
まだ小さな子供たちもいるのに。
こんなメデタイ祭りの日になにもそんな爆弾を落とさなくても…。
それに僕の住む場所が…〜〜〜。
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